加藤氏を招きゴム業界の展望テーマに三木会を開催しました

 当工業会(杉本浩志会長)は7月14日、東京都・墨田区の曳舟文化センターで三木会を開催しました。
 今回の三木会では、㈱加藤事務所の代表取締役社長である加藤進一氏を迎え、「2015年度ゴム業界の展望」をテーマに講演会が開催されました。参加者は約39名がでした。
 加藤氏は、最近のゴム原材料市況の動向をはじめ、原油安によるゴム原材料の変化、ゴム製品製造工程に占める原料コストと戦略などを解説。加藤氏によると、15年のゴム原材料の市況に関してはアジア、中国のゴム原材料の需要は増えず、ゴム原材料のマーケットは安定的に供給できるか、あるいは若干過剰気味だといいます。
 また、加藤氏はEPDM価格とガソリン価格の関係性を示し、目安としてガソリン価格との比較でEPDM価格の流れが把握できると言及しました。
 ゴム製品製造工程に占める原料コストと戦略については、ゴム製品の製造コスト中、原材料比は35~50%を占めており、加藤氏は「コストダウンの方法はたくさんあるが、生産コストまで含めたVA提案を検討したほうがいい」と提案しました。
 約2時間に渡る講演会の終了後、閉会の挨拶に杉本会長は「今日の加藤さんの話をもとに、現場で活かしてほしい」と締めくくりました。

 

 

加藤氏を招きゴム業界の展望テーマに三木会を開催しました

2015年07月14日更新