6月の三木会を開催しました

 当工業会(堀田秀敏会長)は6月20日、東京都・墨田区のすみだ生涯学習センターで三木会を開催しました。
 会員、賛助会員ら26人が参加しました。

司会進行する右川副会長

司会進行する右川副会長

 6月の三木会では、山田吉彦東海大学海洋学部教授を招き「海から見た世界経済」と題して、講演会が開催されました。
 山田教授は日本の海洋について、日本は日本人が思っているほどの小国ではなく、北は択捉島から南は沖ノ鳥島、東は南鳥島から西は与那国島まで構成されている、世界有数の海洋国家であると解説しました。
 また、最近報道されたイージス艦の衝突事件をはじめ、海外から見た日本の排他的経済水域の影響、日本をとりまく領土問題の実態などについても触れました。

講演する山田教授

講演する山田教授

 特に、第二次世界大戦直後にソ連によって武力占領された北方四島についての返還については、山田教授は「現在のロシアとしては、プーチン大統領の任期中に極東開発による経済活性化を成功させたいとの考えがあり、日本としては、経済を切り口にして実質的返還の条件を整えていくことが重要ではないか」と提案しました。

あいさつする堀田社長

あいさつする堀田社長

 今後の日本が取る施策について、山田教授は「日本は海を守っていく体制と整えば、経済的には世界中枢の存在になっていくのではないか」と期待を寄せました。
 約2時間に渡った講演会の終了後、閉会の挨拶で堀田会長は「新聞やテレビでは聞けない海から見た世界経済の情報や知識を得ることができ、大変有意義な時間だった」と締めくくりました。

6月の三木会を開催しました

2017年06月20日更新