当工業会(杉本浩志会長)は3月11~13日にかけて九州視察旅行を開催し、11日は福岡・天神の西鉄イン福岡で九州ゴム工業会(中島幹雄会長)との意見交換会を実施しました。同工業会にとって、他のゴム工業会との交流会は初めて。
当工業会が10社10名、九州ゴム工業会が17社20名が出席しました。
最初に、中島会長があいさつ、続いて杉本会長があいさつを行いました。
中島会長はまず1965年の設立以来、年数回の講演会や研修旅行などを通じて最先端のゴム技術や経営ノウハウの取得、会員相互の親睦に成果を上げてきたことを紹介。
その一方で、周囲の環境が大きく変わり、経済のグローバル化の進展により、会員が減少していることに触れました。
最近の活動では、九州ゴム工業会の基本方針である「協力と競争の調和」のもと、昨年には州大学、福岡県工業技術センターをはじめとする地元の研究機関と協力して燃料電池車向けゴム製品を開発する産学連携プロジェクトを実施。現在は産学官の協力を得ながら、燃料電池関連のゴム部品の開発に共同または個別で取り組んでいることを紹介しました。
今後の活動については、「①会員の事業に貢献する、②特別プロジェクトの推進③耐水素ゴム開発プロジェクトの開発などの3つの柱で全国に活動の輪を広げていきたい」と語りました。
杉本会長は出席者に配布した墨東ゴム工業会の概要の冊子と会報誌をもとに、同工業会の歴史や活動などを紹介。同工業会も九州ゴム工業会と同様に、バブル経済の崩壊やグローバル化による海外展開の加速などにより、会員数の減少について言及。その中で、「今後、ゴム企業は減少傾向にあり、増えることは難しいが、他のゴム企業やゴムの団体と横のつながりを強め意見交換しながら日本のゴム企業を考えることが重要になってくる」と述べました。
意見交換会では、「工業会同志の交流会の今後」のテーマで、各会員の自己紹介を踏まえながら意見交換が行われました。
九州ゴム工業会からは「この交流をきっかけにビジネスマッチングができたらいい」「中小企業だと10年先のことを考えるのが難しい。ともに10年先に向けて考えていきたい」「BCPの観点から交流を深めていきたい」「自社だけの開発だけでは将来厳しくなる。交流会を通じて知識を出し合っていくことも大事」などの意見が出ました。
一方、墨東ゴム工業会からは「今まで会社として生き残っていることは他社にはない優れた製品や技術がある。ゴム業界として日本のものづくりが優れていることをPRし、成長につなげたい」「交流会をすることで経営者同士で仲間をつくることが重要」「ビジネスよりは横のつながりを作り、同じゴム企業として情報を共有していきたい」などの考えが述べられました。
両工業会で共通している課題は、ゴム製品の開発・生産を支えるべき技術者・現場作業者をはじめ後継者不足などがありました。その課題に対してお互いに意見交換を行いました。
会の最後には、中島会長は次回は東京で開催する考えであることを示し「交流の輪を広げるという意味で定期的に開催していきたい」と意欲を示しました。
当工業会は、意見交換会の開催先立ち、中島会長の中島ゴム工業を視察。
同社が注力するフッ素ゴムに関連する自動車向け精密・特殊ゴム製品などの製造工程を見学しましたほか、同社が開発した新製品の加硫接着剤フィルム「ACULAH」「ACULAH PAD」などについての説明を受けました。
2016年03月11日更新