中小企業の財務戦略テーマで三木会を開催しました

 当工業会(霜田知久会長)は6月6日、東京都墨田区のすみだ生涯学習センターで三木会を開催しました。
 5月に引き続き、6月の三木会では、税理士法人古田土会計の森尾勝俊氏を招き、「中小企業の財務戦略・銀行交渉術」の演題で講演会を行いました。
 今回は、会員各社の経営幹部や財務担当者向けに募集をかけ、19社30人と多く方に参加していただきました。

 森尾氏は「経営者にとって、財務は経営を下支えするもの。経営で攻めるときも、守るときも財務の知識は必須。また銀行と交渉できるレベルまで知識を高める必要だ」と述べていました。
 財務戦略として、森尾氏は会社の破産について、破産手続き開始の原因では、支払い不能と債務超過を挙げ、「現預金と純資産金額さえ確保すれば、倒産を回避できる。この2つさえ確保すれば、銀行支援も受けやすく、リスクを取った将来投資もできる」と解説していました。
 銀行交渉術については、森尾氏は「銀行との付き合いの基本スタンスは借りられる時に借りておく」ことが大切だと言及し、まずは現状の取引状況をについて確認することを提案した。また、身の丈に合った銀行について、具体的に説明していただきました。
 講演が終了後、質疑応答が行われました。
  霜田会長は「墨東ゴム工業会では、古田土会計様は以前、三木会などで講演をしていただいた。財務業務は製造業の我々にとって、会社が厳しい状況になったときや新規顧客のやりとりで会社の成長を助ける役割になっている。また、森尾先生はYouTubeで財務関連のチャンネルがあり、7万人ほどの登録もあるほど、多くの方が見ているチャンネルになっている。今回の森尾先生のお話を聞いて、森尾先生から多くを吸収して会社で活用してほしい」とあいさつしました。

 

講演する森尾氏

講演する森尾氏

多くの経営者や財務担当者が参加した

多くの経営者や財務担当者が参加した

霜田会長

霜田会長

中小企業の財務戦略テーマで三木会を開催しました

2025年06月09日更新