創立50周年特集その2 創立50周年あいさつ

 第4代目 杉本浩志会長のあいさつ

 創立の精神をもとにさらなる発展を

 このたびは私共墨東ゴム工業会が創立50周年を迎えることができました。日本ゴム工業会様、墨田区長、東部工業用ゴム製品卸商業組合様はじめ、多数のご来賓の方にご臨席を賜りまして、また会員企業様も90%を超える参加をいただきました。多くの方々ともに本日の50周年の式典を迎えられることは本当にありがたく思っております。50周年といいますと、私の年も50才です。それは私が生まれた年に、この工業会が設立され、墨東ゴム工業会と私の50年間が同じ月日を歩んできたと思うと、墨東ゴム工業会は歴史のある工業会であると実感いたします。また一言で50年と申しますと、その間、経済的には石油ショックを機に高度成長が終わり、円高不況、バブル経済の崩壊、国内経済の成熟、市場のグローバル化と厳しい経済環境を経験してきました。私共はその構造的問題を乗り切って独創的研究を重ね、企業の活力と資産の蓄積をはかってまいりました。そのなかで、長瀬泰吉氏(ナガセケンコー創業者、初代会長)をはじめ創立発起人の方々のご尽力により、設立されてから幾多の困難、試練を乗り越えて今日の当工業会があります。特に50年間続いた要因として、墨東ゴム工業会の会員間で商売の利害関係の競い合いではなく、各企業が技術の向上や経営の向上という良い意味で競い合いをしてきた結果、当工業会の50年という道のりが作られてきたと思います。しかしながら、本当に難しい時代はこれからではないかと思います。中小ゴム製造業を取り囲む環境は厳しく、将来を考えると心配ごとばかりが心に浮かんでおります。私たちはそれを乗り越え、生き残りのために一歩一歩進んで行くしかありません。当工業会は会員が集い、共通の課題に対応していくための「集いの場」として、また暗い海の「灯台」として、これからも何ほどかのお役にたっていければと考えております。創立した諸先輩方の精神を大切に、これからも当工業会をよりよく運営をしていきたいと思います。 最後にあらためて関係諸団体各位のご支援をお願いし、会員・賛助会員の皆様、そして関係者の皆様のご発展を祈願して、創立50周年のご挨拶とさせていただきます。

あいさつする杉本会長

創立50周年特集その2 創立50周年あいさつ

2012年10月17日更新